知っておきたい『口腔カンジダ症』2021年11月26日
口腔カンジダ症とは、お口の中の常在菌の一つである『カンジダ』という真菌によって引き起こされる病気です。
『カンジダ』は、お口の中に約100億個いる常在菌とともに、舌や粘膜、歯肉などに広く分布し、他の菌とバランスを保ちながら感染予防などの役割を担っています。
ところが、このお口の中の菌のバランスがくずれた時、カンジダは口腔カンジダ症として症状を表します。このような状態を引き起こす原因として『お口の乾燥』『不潔な入れ歯』『放射線治療』『ステロイド局所投与』『高齢』『免疫不全』などがあげられて、高齢化社会になる現在、増えつつある病気と言えます。
口腔カンジダ症の症状として、お口の粘膜の痛み、味覚異常などに加え、嚥下困難を訴える場合もあります。お口の中の症状は、粘膜に白い苔のようなものが見られるもの、粘膜や上あごが斑点状に赤くなるもの、粘膜が白斑を伴って厚くなるものなどがあります。
口腔カンジダ症と診断された場合、主に抗真菌薬により治療することになります。しかし、お口の中に症状があっても、口内炎かな、と思い受診されなかったり、入れ歯の下にできるケースでは自覚症状がなく、気づかなかったりと、治療が遅れてしまう場合もあります。症状を見逃さないためにも、時々お口の中を鏡で見るようしたり、入れ歯を使っている人は入れ歯を清潔に保つようにしてもらうことが大切です。
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