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ニコチンがもたらすお口への害2021年10月13日

ニコチンとはタバコに含まれる成分の一つですが、この成分はタバコ依存の要となるだけでなく、お口の細胞や細菌に様々な影響を与えることが分かっています。

ニコチンには『体に吸収されやすい』という特徴があり、タバコの煙がお口から肺へ入ると、肺の血管などから急速に全身へ広がって行きます。

お口を通る際にニコチンは、お口の粘膜からも吸収され、お口の細胞にいろいろな害をもたらします。

①粘膜全体への影響・・・ニコチンの血管収縮作用により、血流量が減少し、細胞の修復機能を低下させます。また、ニコチンは遺伝子を傷つけ、ガン化を招きます。

②歯ぐきへの影響・・・ニコチンは炎症性物質の生産を促進するため炎症を起こしやすくなります。また、ニコチンにより細胞の角化が進むため、歯ぐきの弾力も失われます。

③顎の骨への影響・・・古い骨を壊す『破骨細胞』と新しい骨を作る『骨芽細胞』のバランスをニコチンが破壊の方へ傾けてしまいます。歯科治療では、インプラントや抜歯後の治癒を遅らせる原因になります。

これら以外にも、ニコチンは歯周病菌の病原性をあげたり、虫歯菌の力を増強させ、付着力を増加させたりと、あらゆる方面でお口の中に悪影響を与えます。

ここ数年で急速に普及しつつある『加熱式タバコ』についてもニコチンは紙タバコ同様に含まれています。お口の環境だけでなく、健康な体を保つためにも『タバコがもたらす害』について知っておくと良いですね。

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