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お口の育ちと摂食・嚥下(授乳期編)2020年04月21日

授乳期(生後0〜4ヶ月頃)の身体機能とお口の働きはどのようになっているでしょうか。赤ちゃんにまず引き出されるのは『哺乳反射』です。『哺乳反射』とは、生後すぐから存在する原始反射の一つで、赤ちゃんの唇に刺激を加えると刺激された方に顔を向けたり、口の中に取りこもうとする反射をまとめて指しています。この時期、口の中は上あごの中央部に乳首に合わせた凹みがあり、これを吸啜窩と言います。赤ちゃんは母乳やミルクを飲む時、乳首をこの凹みにくわえ込んで飲んでいます。赤ちゃんが乳首をしっかり深くくわえているか、下あごがしっかり動いているかをよく観察して下さい。生後2ヶ月頃からは手を口に持ってくるようになります。これは、口から食べ物を受け入れるために、口の感覚や動きの準備をするためのものです。指しゃぶりやおもちゃをなめるなどの行動は、口の機能の発達のための大切な刺激となります。このような流れを経て、生後4〜5ヶ月頃から、徐々に『哺乳反射』は消失していき、スプーンで食べる準備が整っていきます。この時期は母子の愛着形成や心の発達がなされる時期です。授乳の時は赤ちゃんの顔を見て、語りかけるように声かけしながら行うといいですね。また、口腔機能面でも大切な時期なので、赤ちゃんのお口の中や動きをよく観察してみて下さい。

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