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お口の育ちと摂食・嚥下(離乳初期編)2020年04月28日

離乳初期(生後5〜6ヶ月)は『口唇食べ期』であり、唇を閉じてゴックンと飲み込む、食べ物をこすり取る食べ方をする時期です。『哺乳』とは異なり、スプーンから取り込む、口を閉じて飲み込むという一連の動きは、赤ちゃん自身が繰り返し食べながら少しずつ学び、機能として獲得していきます。唇を閉じているか、上唇で食べ物を取り込んでいるか、という点に注意してみて下さい。この頃は指をしゃぶる、おもちゃをなめる、おもちゃをかむ、という動作が見られます、これらもお口の機能が発達するための大切な行動です。また、お口の中は、あごの幅が広くなり、舌の前後運動がみられるようになってきます。外から見ると上唇の形は変わらず、下唇が中に入っている状態で口を閉じています。

食べ方・飲み方で気をつけることは

①スプーンを下唇に水平にのせ、上唇が閉じるのを待つ(子供自身の意思によって唇を閉じ、食べ物を取り込む動きを引き出すため)

②上あごにスプーンをこすりつけない

③スプーンは大き過ぎず、子供の口に合った物を選ぶ

④「お口あーん』などと声かけをしながら子供の表情を見ながら焦らず進める(無理やり口の中に入れこまない)  の4つです。

離乳食開始の目安は、哺乳反射(お口の育ちと摂食・嚥下(授乳期編)を参照)による動きが少なくなってきたら始めていき、食べる時の姿勢は、からだ全体を後ろに傾けると良いでしょう。おうちの方もできるだけ一緒に食事をとり、食事を楽しみ、コミュニケーションをとることも大切です。食べるための基本的な機能の発達は歯が生えそろう3歳頃まで続きます。慌てずに少しずつ慣れていくと良いでしょう。

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