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お口の育ちと摂食・嚥下(離乳後期編)2020年06月01日

離乳後期(9〜11ヶ月頃)はすりつぶし機能を獲得し、『歯ぐき食べ期』に入ります。すりつぶし機能とは、上下の奥の歯ぐきですりつぶす動きのことです。奥歯はまだ生えていませんが、口に入ってきた食べ物を、奥の歯ぐきですりつぶし、すりつぶした食べ物を口の中でまとめることができるようになってきます。これと合わせてこの時期には、目と手と口の協調運動ができ始めます。これによってお子様は、目で食べる物を確かめて、手指でつかんで、口まで運んで口に入れるという一連の動作を行えるようになっていきます。

この頃のお口の動きの特徴として、舌の側方運動、下あごの側方運動、口角の片側引きをみとめます。また、この頃には下の2本の前歯に続き、上の前歯も生えてきます。

この時期の食べ方、飲み方では①やわらかめのものを前歯で少しずつかじり取らせること ②自分で食べたがるようになるので、見守りながらやらせてみること ③徐々に生活のリズムを作っていくこと の3つのポイントに気を付けて進めていきましょう。また、水分を飲ませる時は、はじめは、上下の唇の間にスプーンを横にして入れ込みます。上唇が水分に触れたら、少し傾けて、徐々に口の中に取り込めるようにします。慣れてきたらスプーンを下唇の上におき、閉口して上唇が水分に触れるのを待つことで、すする動きを引き出します。一口のみが出来るようになったら、大きめのスプーンで水の量を増やし、2〜3回ゴクゴクと飲めるようにします。他に注意する点として、ストローマグの常用には注意が必要です。通常、成人はストローを唇で軽くはさみ飲み物を飲むことができますが、この頃の子は、ストローを深く口に入れ母乳を飲むように舌でストローを包み込む飲み方をしてしまいます、これにより成人嚥下に切り替えができないうちにストロー飲みをすると乳児嚥下が残りやすくなります。ストローマグは飲み物をこぼさなくて便利ですが、乳児嚥下から成人嚥下に切り替わるまではお家ではできるだけコップを使用することをおすすめします。

 

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