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誤嚥性肺炎!!2020年06月07日

『誤嚥性肺炎』(ごえんせいはいえん)というのを聞いたことがありますか?

食べ物や飲み物、唾液などを飲み込むことを嚥下(えんげ)といいます。健康な人であれば、嚥下すると口から食道を通って胃へと入っていきます。しかし嚥下機能が低下すると、食べ物などが口から気管に入ってしまいます。これが誤嚥(ごえん)です。誤嚥性肺炎は、細菌が唾液や食べ物などと一緒に誤嚥され、気管支や肺に入ることで発症する疾患です。

肺炎は、近年日本人の死亡原因第3位という高い割合を占めています。入院した高齢患者の肺炎の種類を調べたデータによると、80歳代の約8割、90歳以上では9.5割以上が誤嚥性肺炎であったと報告されています。つまり、後期高齢者の肺炎のほとんどは誤嚥性肺炎だと考えられます。

嚥下機能の衰えた高齢者では誤嚥は起きている時ばかりではなく、寝ている間にも唾液を誤嚥しており、この寝ている間の誤嚥が肺炎の原因として特に割合として多いと言われています。

こうした誤嚥性肺炎を予防するためには、まずはお口の中をきれいに保つことが大事になります、入れ歯を使用している方は入れ歯も清潔にしておかなければなりません。自分で掃除をできない高齢者や介護が必要な方は家族や介護者、歯科医院での介助が必要になります。

嚥下機能の衰えを防ぐための口腔機能訓練も大切です。(下図参照)こうした訓練は食事の前に行うと唾液の分泌も促進されるため効果的です。年齢を重ねればどうしても機能は衰えていくため、早い時期から訓練を続けることで将来の衰えを防ぐこともできます。

食事をとる際には、前傾の姿勢をとり、食べ物にとろみを加えることも効果的です。しっかり栄養をとり免疫力を高めることも大事になるため、虫歯や歯周病で痛みのある歯があったり、合っていない入れ歯を使っていては食事もしっかり出来なくなってしまうのでこうした問題は歯科医院で対応してもらいましょう。

最近、むせることが多くなった方や、ご家族でそういった方がお見えでしたら一度歯科医院の受診をお勧めします。

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