歯周病と糖尿病の関係2020年07月29日
歯周病と糖尿病にはお互いに関連性があり、歯周病を治療することで糖尿病の改善にも繋がることが報告されています。歯周病は、歯垢に含まれている歯周病菌に感染して、歯茎のはれや出血、ひどくなると抜歯に繋がる病気です。では、どのように歯肉の炎症である歯周病と糖尿病が関わってくるのでしょうか。
・糖尿病→歯周病
糖尿病により、からだを守る防御機能の低下・組織代謝異常・血管壁の脆弱化(細小血管障害)・創傷治癒の遅延などが起こり、歯周病の発症・進行に影響を与えます。その結果、糖尿病があると歯周病関連細菌により感染しやすくなり、炎症により歯周組織が急激に破壊され、歯周炎が重症化していきます。
・歯周病→糖尿病
出血や膿を出しているような歯周ポケット内の歯周病菌が出す内毒素が血管に入り込み、TNF-αという血糖値を下げるインスリンの働きを妨げる物質を分泌を促進します。そのため血糖値が上昇してしまい、糖尿病が悪化してしまいます。
中等度以上の歯周ポケットが口の中全体にある場合、そのポケット表面積の合計は手のひらと同じ程度と考えられています。手のひらサイズの出血や膿が治療なしで放置されていると考えると、かなりの影響があることが理解できると思います。
糖尿病患者さんでは、心臓病になるリスクがもともと高いことに加えて、歯周病にかかるとそのリスクがさらに高まります、毎日の丁寧な歯磨きと定期的な歯科医院でのクリーニングでお口の管理を続けて、健康な生活を送りましょう。
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